なんとなく撮ってた街区表示板が貯まってきたので、それを語る。
お久しぶりです。相川結月です。
街区表示板、皆さん見てますか?
え?何を指してるのかわからない?
これですよこれ。
皆さん気にとめないにせよ、見たことはあると思います。
住居表示をしている自治体には設置が義務づけられているので見てない方がおかしいですね。
実は私、これを見たらなるべく写真を撮るようにしてるんです。
そんなことをしてるとそれなりに写真が溜まってくるので大放出スペシャルをしたいと思います。
経緯
まず何でこんなことを始めたかと言うことを説明したいと思います。
そもそも
私は北海道札幌市出身です。札幌の街作りでよく言われることなのですが、京都市内を参考にした碁盤の目状の区画整備が特徴になっています。
これ非常に暮らしやすかったのですが、一つデメリットがありました。
住所が面白くないんです。
街の中心に近いあたりは「南○条西×丁目」と言ったような住所の付け方をされています。
わかりやすいんですが、その土地独特の名称としての町名や字がなかったんですね。(地名はあったんですが、住所に現れなかった。)
住んでる時は気にしてなかったのですが、大学生になって横浜に住むようになったとき
「町名が様々あっておもしろい!!!!」
と気づきました。
非常に小さい区域の中にある確かな由緒を感じられるその住所は、僕の心を惹きつけたのです。
前日譚
ある日暇をもてあました私は、サイクリングがてら
『神奈川区の町名全部制覇するチャレンジ』
をしようと思い立ちました。(神奈川区在住です)
相当暇だったんですね。
実行に移した際、訪れた事の証明になるものとして
「町ごとの1番地の街区表示板の写真」
を用いました。
このとき初めて街区表示板の写真を撮ることになります。
結局このチャレンジは3割くらいしか達成できていません。(大口のあたりは1番地に街区表示板が存在せず、詰んだので)
気づき
そんなチャレンジをした数ヶ月後、なんとなく秋葉原に行った際に街区表示板を見かけました。
そのとき
と気づきました。
ローマ字やひらがなのルビの有無や場所、フォントの微妙な差などがあることに気づいたのです。
そこで調べると、自治体によって色やサイズ、記載情報などまちまちな模様。
設置時期によっても異なるそうで、
「これは奥が深いぞ……」
とコレクター精神に火がついたのでした。
これが私の街区表示板収集の幕開けでした。
魅力
色々と種類があるので、すこしずつ紹介したいと思います。
色
ざっくり自治体毎に色が決まっているようです。調べるところによると、自治体の中でも違う色を使い分けているところもあるそう。
横浜市はだいたいこの青色が使われているようです。横浜以外の市は(なかなか用事が無くて)行かないのでわからないですが、全国的に見ても多い色なんじゃ無いでしょうか?
このように川崎市や埼玉でもこの色が使われていますね。
一方こういう色もあります。
目黒区はこの色らしいです。
しかし、目黒区の中でも前述の青系の色が使われていることもあり、もうよくわかんねっす。
続いて私の地元札幌市中央区。
全然違いますね。札幌市のは白地に緑の字で書いてあります。
ちなみに、あるあるなのですが、札幌市の街区表示板はおそらく
「南 条西 丁目」
とうテンプレートを用意して、そこに数字を打ち込んでるという方法をとっていると想像でき、それによって漢字部分と数字部分の劣化速度が違うという現象がよく起きています。数字部分の方が劣化が早く、漢字しか見えていないということがよくあります。
北海道でも他の地域だとまた青系が使われていたりします。
これは長沼町の街区表示板です。スタイルは違いますが、色は前述のものと同じですね。そして割と新しい。
なんなら札幌市内でも青系のものもあります。
ただこれマンションが独自に張ったものの可能性がありますね。下に企業のマークが書いてあります。
こんな感じで色々な色が使われています。
都内でも世田谷区とか杉並区とかはまた違う色らしいです。
記載内容
主な違いとしては、ルビの有無、ローマ字表記の有無などがあります。
これなんか最も情報量の少ない街区表示板ですね。区すら書いてないという。
昔はこういったルビやローマ字表記の無いものが使われていたようです。
中には以下のように
地図が併載されているものもあります(めっちゃ汚れてますが。)
あとは、地域のゆるキャラ的なものが印刷されているものもあるようです。(和光市にあったらしいので行ったときに撮っておけば良かったと後悔。)
素材、印刷方法
もうここまで行くと私の知識の範囲を超えているのですが、素材や文字の印刷方法にも違いがあるようです。
かつては鉄鋼が使われていたものが、アルミニウム製に変わったり、ものによってはプラスチック製のものもあるようです。
扇町のはさび具合から言って鉄製っぽいかな?
印刷方法は、製造している企業のサイトを見るに従来はプレスで印字していたものを、直接プリントする方式に変化させていっているようです。
記載内容を柔軟に対応出来るようです。
まとめ
いやー色々種類ありますね~
こういう差を見つけられるものって集めたくなりますね。
結構希有な存在だとは思うのですが、検索すると同類は結構いる模様。まだまだ僕なんて駆け出しですわ。
町中で(一般人にとっては)何も無い空間にカメラを向けている人になってしまっているので結構目が気になります。そのうち職質とかされないか不安です。
お気に入りのやつ
私のお気に入りの街区表示板を紹介してお開きにさせていただこうかと思います。
折れてしまっています。かなしいね。
綺麗に色が落ちています。こんなことってある?
新宿らしい情報量の多さですね。さりげなく上の部分は折れています。
街区表示板あんまり関係ないんですけど、この辺で一番格好良いなと思う地名です。
おまけ
街区表示板とは違うのですが、同様のものも撮ったりしてます。
まずは民間が設置したもの。こういうのもまれによく見ます。
次に電柱広告に住所が併記してあるものも結構大量に撮ってます。
こういうやつ。関東に住んでる人なら見覚えあるんじゃ無いでしょうか。
これはそんなに種類はないっぽいです。
ただ、この住所表記のところが緑色の場合は東京電力の所有する電柱、青色の場合はNTTの所有する電柱という決まりがあるらしいです。
終わりに
さりげなく見逃していた街区表示板の意外な魅力に気づいていただけたんじゃ無いでしょうか?
これからも見つけ次第撮っていくようにしたいと思います。温かく見守ってください。
おわり。